顧客との距離

この言葉の意味はアジャイルを実践する前と後とでは、ちょっとニュアンスが変わったかな?
はじめは、単に物理的な距離のことだと思っていて、オフショア開発などで顧客との物理的距離がある場合は、仕様を詰める点で不便だとかニュアンスがうまく伝わらないとかそういうことだと思ってた。勿論それもあるんだけど。重要なのはそもそもの顧客との距離感。もっとはっきり言うと気持ちの入れようみたいな感じかな?
本気度とか、そういった感じ。
ITに関しては、顧客はエンジニアほど知らないし、簡単に考えがち。
本来、システム開発は顧客との共同作業であるべきだし、一括請負などの
あとはお願い的な発想だと、他社競争力の強いシステムなんて構築できるはずもない。
その辺の開発への、拘りというか本気度は開発側の方が高いのが現実。
オンサイト顧客などというが、そもそもの開発側と顧客側との間に温度差があっては、ワンチームにはなれないし、同一の問題に立ち向かうこともできない。
重要なのは物理的な距離ではなく、顧客との心の距離である。
勿論、物理的な距離が近いに越したことはない。これは恋愛で考えるとわかりやすいかも、遠距離よりは近くに居た方がうまく行くことは多いかもしれないが、近くに居ても
分かれるカップルも居れば、遠距離でもゴールインするカップルもいる。
毎日電話でアイラブユーを言い続ければ、いやでも気持ちは通じる。近くに居ても対話
がなければ気持ちは離れていくでしょう。
言いたかったのは双方がどれ程積極的になれるかが重要で、それすらもなかったらうまくは行かない。「プロ」のサラリーマンでは到底できないことなのです。